分譲住宅の値引き・買い時

怪しい値引き

値引きに釣られて物件にとびついてはいけません。

値引き行為には、理由のあるうれしい値引きと、理由が不透明で要注意の怪しい値引きがあります。建物の内容も販売価格も決まっている状態での値引きの話なら、決算前なので売り上げを伸ばしたい、壁に汚れが付いてしまった物件だから値引きして売るしかない、といった理由があるはずで、歓迎できる値引きとなりお互いに納得できるでしょう。もし営業マンなど売り主のほうから値引きすると言われたら、その理由を尋ねて確認しましょう。はっきりとした理由がなくただ値引きを持ち出すことは本来あり得ないことで、それでも値引きをちらつかせて契約させようとするのなら、隠された理由があるはずです。見かけでは大幅な値引きをしてくれたように見えても、もともとその分を値引きしても問題ないように値引き前提で価格設定がされていたとか、値引きした分を別の項目で上乗せするような悪質なケースもあります。値引きしてもらえば当然嬉しいのですが、理由もなく値引きをしてくるようなら何かウラがあると疑ってかかるべきでしょう。 また購入する側としても、値引きしてくれれば契約するというような姿勢で交渉をするべきではないでしょう。信頼のおける住宅メーカーほど正当な利益しか工事費の中に組み込んでいないので、大幅な値引きはできないよう値段設定されているものです。